東京ガス『SUMIKA Project』の見学会に参加してきました。
『SUMIKA Project』とは、東京ガスがガスを利用した新たなコンセプト住宅およびパヴィリオンを4人の建築家に依頼し、実際に建設したProjectです。
現場は宇都宮。
大宮から新幹線で25分。
まずは伊東豊雄氏設計のパヴィリオン。
写真をクリックすると大きくなります。
大きなテーブルとキッチンが置かれた9M角のキューブ。
構造は木造。4本の柱と幾何学の応用と解析で作られた梁が壁と天井を取り囲んでいます。
外壁のガラスはサッシュレスで構造用シールのみで納められています。
内部の大きなテーブルの下にガス式の空調設備が設置されています。
次に向かったのは、西沢大良氏設計の「宇都宮のハウス」と藤本壮介氏設計の「House Before House」
この2棟は並んで建っています。
まずは「宇都宮のハウス」
トップライトから光が差し込む、がらんとした大きなワンルームといった感じです。
夏の暑さを考慮し、天井ルーバーと屋根の間に軒裏から取り入れた空気が流れを作り、熱を逃がすというコンセプトとのこと。
外部に面するほとんどの壁は扉になっており、開け放すことも可能。
正直な感想として、内部に入ったとき、かなりの暑さでした。軒裏の扉は開放されていましたが、設計意図どおりいっていないのではと感じました。現在、東京ガスにより年間の室内温度データを集積中とのこと。結果を見てみたいですね。
次は隣にたっている「House Before House」
小さなキューブが敷地一帯に点在し、それぞれが独立していたり、くっついたり。
昔公園で遊んだジャングルジムのような感じでした。
内部に一歩足を踏み入れると、外観からの印象とは違い、不思議な空間体験が出来ました。
天井高さも異常に低かったり、窓から屋上に植えられた植栽が見え隠れしたり・・・
入った部屋の、そのシーンごとに視覚的な表情が劇的に変わり、いろんな生活の仕方が出来るのではと、なんとなくわくわくしてしまうような感覚でした。
一緒に同行した建築関係の友人(設計ではなく施工関係者)に、これは面白い!とつたえたら、
まったくわからん!と言われてしまいました。
最後に見学したのは、藤森照信氏設計の「コールハウス」
2月25日の所長日記、建築専門書籍のご案内でも紹介しました藤森照信、素材の旅の著者です。
外壁は焼杉、内部は漆喰。
内部の漆喰は東京ガスの職員が実際に塗ったそうです。ちなみに、コテ仕上げではなく
素手のじか塗りだそうです。
2階には小さな茶室。内部からも行けますが、外部からはしごを登っても行ける、遊び心いっぱいの藤森氏らしい設計となっています。
天気もよく、とても面白い見学会でした。
建築というのは写真で見るものでなく、空間を体験することが大事ということが改めてよくわかりました。
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